ガスはプロパンじゃなくて都市ガスじゃないと冬のガス代が高いぞ!
転勤が決まった際に先輩に言われた言葉です。
東京に住んでいたら気にすることもなかったことを言われたのでびっくりしたのを覚えています。
札幌で部屋探しをするときに気をつけたいことをご紹介します。
プロパンガスは都市ガスに比べて約2倍も高い!
最初に紹介した先輩の言葉、実際に都市ガスとプロパンガスの料金差は2倍近くあります。
しかし、札幌では都市ガス物件はまだそれほど多くありません。
【超重要!】エアコン(クーラー)付きの部屋を選ぶ
の同僚
札幌で寝苦しいぐらい暑いには1週間ぐらいだから、エアコンなんていらないよ。
この言葉を鵜呑みにして、エアコンがないのは気にしないで部屋を借りました。
しかし、実際に真夏を迎えると…地獄のような暑さです!
夜中でも部屋の中は30℃近く、扇風機で外気をガンガン取り込んで、アイスノンを頭と足に当てても全然寝つけません。
初年度はそんな日が1週間も過ぎれば落ち着いたのですが、だんだん寝られないほど暑い日が長くなり2週間ぐらいは寝不足の日々。
あまりにも我慢できないときは宿泊できるサウナやビジネスホテルに泊まりました。
単身用の部屋は窓が少ないので風も通りづらく、断熱性に優れた札幌の部屋では熱がこもってしまいます。
在宅勤務がある会社もあると思います。
そんな中、一日中エアコンのない部屋にいたら熱中症で倒れてしまいます。
私は2月末の辞令で札幌から去らないことがわかった瞬間頭をよぎったのは「あの地獄の真夏をまた経験するのか…」ということ。
今、本気でエアコンの設置をしようか悩んでいます。
もし、私の勤務する会社でも夏に在宅をしろと言われたらすぐにエアコンを取り付けます。
「都市ガス」&「エアコン付き」物件はほとんどない?
都市ガスはともかく、エアコン付の部屋なんて当たり前でしょ?
普通、そう思いますよね?
でも、北海道の物件は事情が違います。
試しに不動産仲介会社「ビッグ」の賃貸物件検索サイト「けんさくん」で調べてみました。
なんと、札幌駅周辺ですら都市ガス指定にすると27%しか該当物件がありませんでした。
そして「都市ガス」&「エアコン」指定をすると67件中わずか2件!
3%の物件にしかエアコンがないんです。
もはや「都市ガス」&「エアコン」の部屋に出会えるのは奇跡と言って良いレベルです。
「都市ガス」と「エアコン」どちらを優先するか悩んだら、迷わず「エアコン」を選んでください。
オール電化はどうなの?
プロパンガスより都市ガスの方が安いことはわかりました。
では、オール電化はどうなのか?
私の家はオール電化です。
結論を言うと「私の家の光熱費は高い!」です。
その理由は暖房器にあります。
暖房設備
暖房設備には主に「灯油ストーブ」「エアコン」そして「蓄熱式暖房器」があります。
暖房設備はほぼ全ての賃貸住宅に備え付けてあります。さすが北国ですね。
灯油ストープ
灯油ストーブが最も一般的です。
灯油ストーブにはパネルヒーターのようなものもあります。
ほとんどの物件は共有で灯油を助蔵しておいてそれぞれの部屋の暖房設備に繋がっていて、使った分だけを支払うことになっています。
しかし、一部の物件では自分で灯油を買いに行かないといけません。
エアコン
エアコン付きの部屋は同時に灯油ストーブも備え付けてあるところが多いです。
そのため、夏はエアコンを使い、冬は灯油ストーブを使います。
これが最強の組み合わせのような気がします。
蓄熱式暖房器
チクネツシキダンボウキ?なにそれ?
そんな疑問を持つ人も多いのではないでしょうか?
私も最初は意味不明でした。
我が家はこのチクネツシキダンボウキなので詳しく説明します。
物件によってシステムは若干違うかもしれないので参考までにお読みください。
これが暖房器本体です。
・一番したのツマミが蓄熱量。蓄熱量を大きくするほど暖かくなります。
・真ん中はファン。「切」「弱」「強」で温風を送ります。
・一番上は室温設定
したの送風口から温風が出てきて、暖房機全体が熱を持ちます。
クローゼット隣の扉の中にある巨大な温水器。
電気代が安い夜の時間にこの温水器で部屋で使う全てのお湯を作ります。
高さは180cm弱。
奥行きはクローゼットの分だけ目一杯あります。
玄関のシューズクローゼット内にあるブレーカーです。
したのブレーカーが「蓄熱式暖房器」用です。
11月ぐらいになって寒さが我慢できなくなったらスイッチオン!
蓄熱式暖房器の電気代が高い!
真冬に暖房器の蓄熱量を「中」、温度設定を20℃弱で使用した場合の1ヶ月の電気代は蓄熱式暖房器用のブレーカー分で12,000円ぐらいします。
メインの電気代と合わせるとなんと2万円越えです!(ガス代がない分、電気代は高いです)
札幌に住み始めた初年度の冬、電気代の請求書を見てビックリ。
何かの間違いではないかと思ってほくでんに電話しようと思ったぐらいです。
プロパンガスが高いって言ってたから、オール電化なら大丈夫かな?
部屋探しの時にこんな風にお気楽に考えていたのですが、思わぬ落とし穴でした。
「寒冷地手当つけてくれ!」と言う北国の人の意見が今は身にしみて理解できます。
光熱費の節約は大事。でも、健康はもっと大事。
札幌生活の光熱費は結構高いですね。
どんな設備の部屋に住むかで光熱費は大きく変わってきますので、部屋探しの際は注意しましょう。
不動産仲介業者の人に「プロパンガスは高いですか?」と聞いても「そうですねぇ」と言われるぐらいで具体的にどのくらいの差があるのかはっきり教えてくれないことが多いので、気になる人はしつこく聞いてみるのも良いと思います。
とはいえ、健康には変えられないので無理して節約しないで冷暖房の設備も重要視しましょうね。
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