またこの時期がやってきました
2月末は4月の人事異動が発表されます
気がついたらもう2月。
私の会社は2月下旬に新年度の人事異動や昇進、昇格が発表せれます。
札幌生活はもうすぐ丸5年を迎えます。
次の春、私はどこにいるのかソワソワしながら過ごす日々が続きます。
何かと手に付かない時間が流れます
家の片付けをしていて、収納に使うちょっとした箱が欲しいと思っても「帰るかもしれないし」と思いとどまり、食料品を買いに行っても「調味料は小さいのにしておこうかな」と思ったり、日常生活のちょっとしたところで異動のことが頭に浮かび、小さなストレスが溜まります。
札幌で生活するために買ったポンコツの愛車も1月末に車検を迎えたのですが、帰れることになれば手放してしまうので点検内容は必要最小限に抑えて少しでも出費を抑えました。
「異動したい」と希望は出しましたが…
毎年、勤務地や希望部署に関するアンケートがあるのですが、札幌転勤3年目から「すぐに異動したい」にチェックをして、異動先は「自宅から通勤できるところ」としています。
今年も同様に回答しました。
サラリーマン的には「いつでも、どこでも会社の命ずるままに!」と言っていた方がいいのかもしれませんが、私は家族と過ごす時間を大事にしたいので気にせず「帰りたい」と書くようにしています。
家族と離れて生活する5年間
我が家は妻と2人の家族。離れ離れの生活はだいぶ慣れてきてお互いに自分の時間をうまく使いながら生活はできています。
でも、やっぱり家族が離れて暮らすのは望ましい姿ではありません。
人間の寿命が長くなったとはいえ、5年はとても長い時間。
知り合ってから25年、結婚してから17年が経ちますが、結婚生活の1/3近い時間を離れて過ごす環境は私にとっては異常事態です。
さりげない妻の言葉が心に刺さる
「さすがに6年目はないよね?」
ある時ふと、妻からこんなことを言われました。
普段は寂しがったり、「帰ってきて」と言わないので余計に心に刺さる一言でした。
自分の住む場所すら選べない今の仕事を恨めしく思う一瞬でした。
単身赴任で得られるもの
家族の大切さを再認識する
家族と離れてみて、改めて家族の大切さを考えたり、仕事について、私生活について、人生について(ちょっと大袈裟ですが)考えさせられるいい機会になっています。
ずっと一緒に生活していると忘れがちになる感謝の気持ちや、お互いを思いやる気持ちは離れて生活をするとそのありがたさや自分にとってどれだけ大事なものなのかを再認識します。
これから先、老いていき一緒に過ごせる時間がどのぐらいなのかわかりません。
家に戻ったら5年の時間を取り戻すように楽しく過ごせたらな、と思います。
自分のために使う時間が増える
一方で、仕事以外の時間は全て自分の時間。
私は雪がない間は憧れだった北海道バイクツーリングを楽しみました。
この2年間は新型コロナウイルスの影響で自宅待機が多かったこともあり、色々と勉強する時間に充てることもできました。
仕事以外にも目的を持って何かに取り組もうとしたら一人の方が捗ることもあります。
辞令が出る前に気持ちの整理をしておく
帰れなかった時のことを想定しておく
帰りたいと言いながら、今の仕事内容や会社の状況を考えると異動ができる可能性はそれほど高くないと思っています。
仮に異動できそうな雰囲気でも、できなかった時のことを考えておいた方が、気持ちの切り替えが早くなります。
私が勤める会社は、4月の定期異動は全社一斉に同じタイミングで内示されます。
そのタイミングで何も言われなかったら異動がないということ。
その瞬間から「よし!この先1年間の目標を実行しよう!」と切り替えた方が落ち込む時間が短くて済みます。
会社に勤めている以上、いくら落ち込んでも何も変わらないですからね。
「会社を辞めで家族のもとに帰ろう!」という選択が出来ない自分の力のなさを感じますが…。
帰れなかったこの先1年何をするか
そんなに大それたことを考えなくてもいいと思います。
昨年の異動がなかった時は「バイクツーリングで行きたいところをピックアップ」「北海道にある日本の百名山で登れていない場所を登る計画をする」「筋トレを1年頑張る」など、ほとんど趣味のことばかり目標にしていました。
難しい勉強や資格を取る目標を立てても、何のためにそれをするのかが明確じゃないと続かないと思いました。
英語は折に触れて勉強の目標を立てますが、いまだに完遂したことがないので目標にすることすらやめました。
何でもいいから目標を立てるのが大切
遊びのことでも目標を立てたことは、とても良かったと思っています。
バイクツーリングも4年も走り回っているとメジャーなところは行き尽くしてしまっているので、週末が近づいてぼんやりとどこに行こうか考えていると行き先を考えることすら面倒になりツーリングに出るきっかけを失ってしまいます。
登山も同じです。特に登山は天候に左右されるので予備日をいくつも作ってチャンスがあれば行動するようにしていました。
おかげでバイクで行きたかった場所、登りたかった山はほとんど行くことができました。
もし6年目に突入したらこの目標設定はさらに難易度が増していくことになります。
筋トレこの1年は相当頑張りだいぶ体つきは変わってきて、異動できてもずっと続けていきたいと思えるようになりました。
異動できなかったらできなかったで、次の1年も充実したものにする。
寂しがってばかりでは家族にも申し訳ないです。
異動=家に帰れるわけでもない
全国に支店がある会社なので、異動で家に帰れない可能性も否定できません。
自分ではその可能性は低いと勝手に算段しているのですが、自分の予想を遥かに超えてくるのが会社の人事。このパターンが私にとって一番想定外の事態になります。
もし他の支店に異動になったらどうするか。
基本は今の単身赴任の生活を続けるつもりです。
ただ、住む環境の選択はこの5年間の単身赴任生活の経験をもとに少しこだわって選ぶことにします
会社まで近いことはもちろんですが、自炊メインの生活なのでスーパーが近い、24時間のトレーニングジムが近い、ボルダリングジムが近いなど近隣の環境も大事にしたいと思います。
部屋についても妻が来れるように2つ部屋が欲しい、追い焚きができるお風呂が欲しい、光回線が通っている部屋がいい、など理想の条件は用意しておくことにします。
何を考えようが、今は自由です。
そうやって前向きに考えておけば、帰れなかった時のショックは小さくて済む気がします。
家族と一緒に過ごせる環境を選べる人間になりたい
今の会社に勤めている以上、どこで仕事をするかを選ぶ権利はありません。
家族とずっと一緒に過ごすためには2つの選択肢があります。
どちらもハードルが高くて実行できる可能性は低いのですが、頭の中ではいつも考えています。
妻に会社を辞めてもらう
要は私が家族を養えばいいだけです。楽な生活ではないですがなんとかやっていけるだけのお金は稼げていると考えてます。
ただ、妻はフルタイムの正社員。お給料もいいし、今の仕事を頑張っています。
生活の質を下げたくないようですし、私だけの給料なら今までのような生活はできなくなってしまいます。
私の会社でも一人でしっかり家族を養っている人がたくさんいるので、贅沢なことを言っているのはわかっています。
それと、妻自身、仕事をすることに誇りを持っているので易々と「会社をやめて」というのも気が引けてしまいます。
自分が会社を辞める
もちろん、妻に養ってもらうつもりではありません。
自分で住むところを選択できる仕事を選ぶ、ということです。
「転職はリスクはあるけど、転職活動にリスクはない」ということで、転職活動ぐらいはするべきなのか悩みながら、一歩を踏み出せないでいます。
いろいろと考える機会ができるのも単身赴任のいいところかもしれません
単身赴任で生活環境が変わったことで、いろいろと考える時間が増えるし、考えなければいけないと思うようになります。
これからの人生もいろいろな変化に対してどう考えるか、どう対応していくのかを試されている気がします。
私は北海道が大好きで、札幌に住むことができたのは人生においてとても幸せなことなので、普段から前向きに生活ができているのは幸せなことだと思っています。
だから日頃は北海道生活をどうやって楽しもうか考えてばかりです。
でも、この異動の発表が近づく時だけはナーバスにならざるを得ません。
自分がどんな人生を歩みたいのか、近い将来として50歳になったときにどうありたいか、引き続き考えていきたいと思います。
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