東京のサラリーマンの長時間通勤がどれだけストレスが多いことか…
17年間都内に勤務し、満員の通勤電車が当たり前だった世界から解放された札幌の単身赴任生活。
通勤時間が短くなり満員電車に乗らないだけで、これほどストレスが軽減するとは思いませんでした。
大学を卒業して都内で就職するのは当たり前だと思っていて、満員電車の通勤も仕方ないことだと思っていましたが、地方都市で仕事をして生活基盤ができるのならばその方が幸せないのではないかと感じています。
都会の雑踏の中で働いて疲れている人や、これから就職して東京に憧れる人に東京で17年、札幌で4年仕事をしている経験をお伝えしていきたいと思います。
東京で過ごした17年間の社会人生活
私が勤めている会社は9時30分始業だったので比較的遅い出勤でしたが、通勤は1時間かかります。
電車の遅延は日常的に起こるし、始業前の準備もあるため8時45分ごろには会社に着くように自宅を出るのは7時45分ごろ。
朝は6時30分には起床してシャワーを浴びます。
朝起きてすぐに食事をしても会社に着いたらお腹が空いてしまうし、万が一、通勤中に腹痛になったら困るので朝食はいつも会社に着いてからデスクに座って通勤途中に買ったコンビニのおにぎりやパンでした。
残業がある仕事なので会社を出るのは19時〜20時ごろ。
昔は22〜23時まで仕事が終わらない時もありました。
そこから帰宅するのに1時間かかるので仕事中にお菓子を食べたり、会社帰りに食事をして帰ることがほとんどでした。
妻も仕事をしているので帰る時間をお互いに知らせて駅で待ち合わせして外食です。
妻は8時30分始業で私よりも1時間早く家を出ていました。(今でも妻は同じ生活です)
通勤電車はいつも混んでいて隣の人に触れているのが当たり前。シートに座れたらラッキー。
でも、シートに座ったら隣で居眠りしている人が寄りかかってきたり…。
時には押し合いをして嫌な気分になるし、電車を降りればたくさんの人、遅延をしたらホームで立ち往生。
通勤で全くストレスを感じないでいられる人は、通勤中は一切の感情を捨てているか、全てを許せる仏様ぐらいではないでしょうか。
若い時は耐えられますが歳をとると腰も痛いし大変です。
定年近いサラリーマンがこの苦行に長年耐えている姿を見て尊敬します。
これは、私だけが特別ではなく多くのサラリーマンにとって当たり前のことで、「通勤1時間ならまだマシ」です。
札幌の単身赴任生活
私の住んでいる部屋から職場までは徒歩10分。
札幌駅の地下道を歩けば、屋外を歩く距離はわずか100m足らずです。
朝は7時ごろに起きてシャワーを浴びます。
少し早く起きた日は30分ほど散歩に出ます。
朝食は8時ごろ。最近は魚を焼いて食べています。
自宅を出るのは8時50分。
歩きなので絶対に遅刻をしません。
9時に着いて仕事を始め、最近は残業がないので6時30分には会社を出てコンビニや札幌駅の地下街をフラフラして帰っても自宅に着くのは19時前。
サッと夕食を作ってすぐに食事です。
通勤による疲れは全くありません。
10分で帰れるので最近では週2〜3日はランチを自宅で済ませます。
体重を減らそうと食事管理をしているので、作り置きしておいたランチでカロリーコントロールが簡単にできます。食費も安く済むので一石二鳥です。
単身赴任だからこその環境
札幌の中心部で働いていてここまで会社が近いのは単身赴任だからこそ得られる環境だと思います。
家族にとって快適な生活環境をそろえる必要がない
家族がいれば静かに過ごせて治安のが良くてスーパーも近く、広い部屋を借りたくなります。
そうなるとさすがに札幌駅まで徒歩圏内の物件は少ないので電車通勤になります。
それでも家族持ちの転勤族が多い桑園駅は札幌駅まで1駅。雪がない時期なら歩ける距離です。
あえて電車通勤を選ぶ単身赴任者
「ずっと電車通勤をしてきたから、電車で通勤しないとスイッチが入らない」
そう言って、東京勤務30年以上の大先輩は札幌に単身赴任で転勤してきてわざわざ電車通勤を選びました。
私から見ればとてももったいないし、そう考えてしまうのはもはや「大都会病」にかかってしまっているのではないかと思ってしまいます。(そんな病気はないと思いますが)
通勤によるストレスは予想以上に大きかった
徒歩10分通勤の生活を4年間続けていますが、通勤によるストレスがないことで仕事でのストレスも大幅に減っています。
残業をしても帰りの満員電車に乗ることもないし、飲み会をしたあとのカオスになった終電列車に乗る必要もありません。
すすきので飲んでも歩いて帰れます。
終電ギリギリまで飲んで、酔っ払いながら駅まで走って、尿意と戦いながら電車内で耐えるのは拷問と言っても過言ではありません。
通勤のことだけで考えれば、この生活は手放したくない
満員電車に耐えるのはサラリーマンの宿命だと諦めていたのですが、徒歩10分の通勤を味わってしまったらあの世界には戻りたくありません。
仕事さえあれば妻を呼んで札幌でずっと暮らしていたいぐらいです。
でも、私は単身赴任で転勤状態。
妻がいる東京に戻りたいので、またあの世界に帰らなくてはいけません。
今思えば、勤務地について真剣に考えることも必要だった
就職活動の時に勤務地がどこだなんて考えてもいませんでした。
私が育った町は高校も進学校はなく家から1時間半かけて毎日通っていて、大学進学とともに実家を離れ兄と東京暮らしをしていました。
仕事なんてないと思っていたので、地元で就職活動をすることなど全く考えていませんでした。
東京でバリバリ働くのが格好いいとさえ、思っていたかもしれません。
大卒の就職率が92%という、過去30年の間でも稀に見る厳しい就職超氷河期時代だったので余裕もありませんでした。
そもそも、私自身が将来について真剣に考えていませんでした。
「どんな仕事をしたいのか」と同じくらい「どこで働くか」は重要だった
将来どんな生活がしたいのか
どこで暮らしたいのか
好きな職業や希望の会社に就職するのと同じぐらい大事なことで、「どんな会社に入るか」だけに意識が集中してしまうと自分にとって大事なことを見失ってしまいます。
会社のブランドだけで仕事の優劣を語れるのは入社して2〜3年ぐらいではないでしょうか。
それは自分の仕事が優れているのではなく、会社のブランド力を自慢しているだけに過ぎないことはすぐに気づくでしょう。私は会社のブランドを自慢できるような仕事ではないので、それすらないですが、好きな業界に就職できたことは良かったと思っています。
札幌で妻と暮らせるなら
週末はおいしいものを食べたり、のんびり大通り公園や北大を散歩したい
マイカーを持ってキャンプや小旅行に出かけたい
たまには一人でのんびりバイクツーリングがしたい
札幌にずっと暮らせるなら…という妄想はいくらでもできます。
妻は都会っ子なので、もしかしたら価値観が違うかもしれないので、本当に実現するとしても家族会議が必要です。
都会の厳しいサラリーマン生活は経験しなくてもいい
地方で仕事が探せるなら、わざわざ都会の厳しい環境でストレスに晒されながら仕事をする必要はないのではと感じています。
通勤のストレスがなくて、自分の時間を持てて、充実した生活が送れる方がよっぽど幸せです。
都会でしかできない仕事もあるので、地方で仕事をすればいいわけではありませんし、一度は都会で仕事をしないと「地方でいい」と言い切れないこともあると思います。
でも、都会暮らしが合わない人や住み慣れた地元で生活したい人は働く場所は真剣に考えた方が今後の人生を幸せに過ごせることでしょう。
まとめ|単身赴任生活のいいところは十分に満喫して東京に帰ろう
人生の中で少しでも家族と離れて暮らすことは幸せなことではないと思っているので、単身赴任生活は早く終わってほしいと思っています。
でも、単身赴任が続いている間はこの快適な生活を満喫します。
定年まで働けばあと25年はサラリーマンです。
サラリーマン生活も折り返しに差しかかってきている今、これからの人生をどうやって歩めばいいか考えている途中です。
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