
札幌に転勤に来ると冬に心を病んで帰っていく人がいるから気をつけて

…そうですか。
気をつけます。
今は単身赴任ではなくても在宅ワークやステイホームで自宅に篭りっきりで人に会う機会が少なく心が病んでしまう人が増えています。
・なぜ自宅に篭りっきりだと心を病んでしまうのか
・単身赴任者が心を病んでしまうのはなぜか
・健康な心でいるためにはどうしたらいいのか
4年間単身赴任を続け、緊急事態宣言中に計画休業で月に数回しか仕事をせずに自宅待機をしていた経験も交え、健康な心を維持するために私自身が実行していることをお伝えしていきます。

単身赴任で札幌に着いた初日。
まだ家具は何もなく、部屋のあかりも取り付けていない中、キッチンと玄関までのダウンライトで過ごし、持ってきた寝袋で一晩過ごしました。
札幌に来たんだから札幌らしいものを食べて頑張ろうと思い、夕食はすぐ近くのジンギスカン屋さんへ。
冒頭のやり取りはカウンターで一人ジンギスカンをつまみビールを飲みながらおかみさんと話していたときにいただいたアドバイスです。
今でも孤独を感じるとき、ふとあの言葉が頭をよぎります。
心を病んでしまう、単身赴任サラリーマン
とにかく「孤独」
・勤務時間や仕事の付き合いで飲んでいるとき以外は基本ひとり。
・週末は誰とも話さない日がある。
・会話と言えば飲食店で注文する時とレジで支払い方法を告げる時だけ、なんて日も。
独身だったらひとりは当然のことですが、結婚して家族と過ごしている期間が長いほど急にやってきたひとりの時間にとてつもない孤独を感じます。
私の場合は結婚する前から合わせると、15年近く妻と一緒に過ごしていたので心にポッカリ穴が開いたようでした。
「ひとりで気楽」と思う時も少なくないですが、ある瞬間に突然孤独感が増す時があります。
単身赴任で孤独を感じるとき
・デパートやショッピングモールに買い物に行った時
・人で賑わう有名観光スポットに行った時
・レストランで食事をしている時
家族や友人、カップルで楽しそうな人たちが周りにいる賑やかな場所に行くと孤独を感じます。
札幌は美食の街なのでおいしいものを食べに行きたいのですが、なかなかひとりで外食をする気が起きません。
甘いものが好きなのでおしゃれな喫茶店とか行きたいんですが、いいおじさんがひとりでスイーツを食べているという姿を想像すると足が遠のいてしまいます。
冬は心を病みやすい理由
・日照時間が減る冬に心を病みやすい。いわゆる「冬うつ」になる
・季節性うつ病(ウインターブルー)と言われる
・春になるにつれ改善するが冬にまたかかる
・日光を浴びると生成される脳内のセロトニンが減ってしまうことが原因
セロトニンとはストレスに対して効能を表す脳内物質のことで、日光を浴びることで生成されます。日中セロトニンを多く浴びることで夜に「幸せホルモン」と言われるメラトニンが多く生成され安眠につながるということです。
冬うつになると過食になりとくに甘いものや炭水化物が食べたくなるそうです。
運動不足と過食が重なり太ってしまってはますます自堕落な自分が嫌になって気持ちが落ち込んでしまいそうです。
北国の冬は夜が長い
日の出が遅く、日の入りが早い
夏至…日の出 3時56分、日の入り 19時18分
冬至…日の出 7時3分、日の入り 16時4分
夏至と冬至の日が上っている時間の差6:21
夏至…日の出 4時25分、日の入り 19時01分
冬至…日の出 6時48分、日の入り 16時33分
夏至と冬至の日が上っている時間の差4:51
緯度が高い北海道では夏至と冬至で日が上っている時間の差が東京よりも大きくなります。
4年間札幌で住んでいても夏は日の出の時間に驚き、冬は仕事をしていると気がついたら窓の外が真っ暗になっていることに驚きます。
この差が大きいので、余計冬は気持ちが沈んでしまうのかもしれません。
雪が降って外に出るのが面倒になる
・夏は爽やかな気候なので外にいるだけで笑顔になる程気持ちいい
・冬は寒いし、雪が多いし、雪や凍結で歩くのが面倒になり外出したくなくなる
雪国生活が慣れていない土地から転勤してきた単身赴任者にとって、冬の凍結路面は厄介です。
コンビニまでのわずか数100メートルですら面倒になります。
ステイホームが心の病を増やす
新型コロナウイルスの流行によりステイホームが叫ばれて、なかなか外に出られない日が続き、「コロナうつ」なんていう言葉まで出てきてしまう時代になりました。
私の周りでも在宅ワークによって気分が落ち込んでいる人を見かけます。
私自身、新型コロナウイルスによって大きな損害を受けた業種に勤めているので、計画休業という自宅待機期間ありました。
緊急事態宣言中は出勤が週1回、2週間に1回という時もありさすがにメンタルが落ち込みました。
・仕事がないことの虚しさ
・帰省できない寂しさ

仕事もしないでただ札幌で単身赴任生活をしている…。
僕は何のために家族と離れてひとりで生活しているんだろう?
そんなことを日々考えていて、仕事ってなんだろう?なぜ家族と離れて過ごさないといけないんだろう?と普段ならあまり深く考えないことを考え込んでしまう時がありました。
私自身はそれほどメンタルが弱くないと思っているのですが、それでもこんな考えが頭を巡ってしまうとどうにも抑えられない虚しさが増大してしまい、心を病んでしまう人の気持ちが少し分かった気がします。
心を病まないための対処法
規則正しい生活
・朝起きたら窓を開けて日光を浴びる
・できれば30分程度散歩をする
・自炊をする
・セロトニンの原料となるトリプトファンの多い食事を食べる
・早寝、早起きをする
ステイホーム中に生活のリズムが狂ってしまうのはよくありません。
夜更かしをして朝寝坊をしたり、食べすぎたりすると「もうどうでもいいや」という気持ちになってしまいます。特に朝のリズムが乱れるとその日1日がどうでも良くなってしまいます。
特にやることがない日でもしっかり早起きして、できれば朝の散歩をして、3食しっかり食べる。
自炊は献立や料理の手順を考えて頭を使うし、料理をしている時間は集中力が増すのでおすすめです。食事内容に気をつければ健康にもなるし、肥満予防にもなるし、いいことづくめです。
大豆製品…納豆、豆腐、、味噌・など
乳製品…チーズ・牛乳・ヨーグルトなど
穀類…米など
その他…バナナ・ごま・ピーナッツ・卵
単身赴任生活で寂しくならない、私がしている9のこと

キリよく「10のこと」にしたかったけど、9しかなかったよ…。
それだけリアルにやってることを紹介します!
運動
・朝の散歩(気が向いた時)
・スポーツクラブで筋トレ(週1〜2回)
・趣味のボルダリング(週1〜2)
できるだけ週2回は運動をするように心がけています。
筋トレは自分と向き合って黙々と体を鍛える時間。
ボルダリングも同じですが、仲間とコミュニケーションをとってリフレッシュします。
筋トレで体力をつけ、体も絞れてくると気分がアガるのでおすすめです。
ボルダリングも大人の趣味としてとてもおすすめです。私は30代後半から始めました。成長度合いは遅いですし、若い子には全く歯が立ちませんが、世代を超えて共通の趣味で和気あいあいと楽しめるし、できなかったことができるようになると、中年になっても成長している自分を実感できるのでとても充実感があります。
運動習慣をつけるのはとてもおすすめです。
バイクツーリング
若い頃からバイクは趣味ですが、偶然、札幌に転勤する前に大型バイクの免許を取得しアドベンチャーバイクを手に入れました。4月〜11月上旬まではバイクに乗って北海道を隅から隅までキャンプをしながらツーリングを楽しんでいます。
ツーリングは基本ソロです。
「ひとりでいる」のではなく、あえて「ひとりになる」ことで孤独から解放されます。
11月から3月はツーリングはオフシーズンです。
自炊
筋トレと併用して食事改善をするためにダイエットを目的とした自炊を1年以上続けています。
ボルダリングが上達したい、という明確な目的があるため継続できています。
体を鍛える明確な目標を作れば、運動も自炊も続けられます。
特にやりたい運動がなければスポーツクラブに通って真剣に筋トレをして体づくりをしてみてはいかがでしょうか。
Amazonプライムで映画やアニメ観賞
2020年2月から4月までは緊急事態宣言でステイホームが長く続きました。
その時はAmazonプライムでひたすら映画を見ていました。
時間が有り余っていたので、普段なら観ないような映画でも気になったら迷わず見ていました。
YouTube観賞
・筋トレ系ユーチューバのチャンネル
・自己啓発系チャンネル
・好きな歌手のチャンネルやBGMチャンネル
フィジーク選手のチャンネルを見てトレーニング方法をひたすら勉強しました。
彼らは筋トレの仕方(フォームや鍛えられる筋肉の説明)、大会に向けてストイックな食事生活をYouTubeで公開しています。
なかなか真似できることではないですが、参考にしながら自分のモチベーションを高めています。
自己啓発系のチャンネルは人付き合いやマネジメント、思考について学びました。
いい歳して今更ですが仕事から離れることで、業務に直接関係のないことでも社会人として大事なことを学べた気がします。
パソコン画面を見たくない時はBGM系のチャンネルで音楽を流してリラックスしています。
読書
AmazonプライムのKindleアンリミテッドというサービスに加入し、電子書籍リーダーを買って読書をしています。無料でダウンロードできる書籍がたくさんあるので月額料金(990円)は簡単に元が取れます。単身赴任の家で本を増やすこともなく、本屋にも行かずに手軽に読書ができることでこれまでよりも格段に読書量が増えました。
ブログ執筆
元々、日記のようなブログを書いていたのですが本格的にブログを書き始めました。
ブログを書き始めることでネットに関する知識も身につき、記事を書いているとあっという間に時間が過ぎてしまいます。
これから継続できるかが今後の課題です。
資格取得の勉強
2021年に入ってすぐ、私が勤めている会社では2回目の計画休業が実施されました。
出勤は1ヶ月ほど週1〜2日でした。
前回のように映画を見ているだけでは進歩もなく、YouTubeで自己啓発系のチャンネルをたくさん見ていた影響もあって、簿記3級の資格を取ろうと決意しました。
1ヶ月間毎日2時間、多い時は4〜5時間勉強し95点で合格できました。
せっかくなので現在は簿記2級取得のために少しずつ勉強中です。
家族とのビデオ電話
ほぼ毎日妻とはLINEのビデオ通話で話をしています。
顔を見ながら話をすると安心しますね。
気持ちが沈まないために、最近しなくなった1つのこと

これをしないなんて考えられないことだったけど、やらなくなったら全然気にならないことに気づいた!
テレビ観賞

朝起きたらとりあえずテレビをつけて情報番組を見るのが長年の習慣だったけど、テレビはつけなくなったよ。
ここ1ヶ月ぐらい、テレビは週に1時間も見ていません。YouTubeの自己啓発系チャンネルでは「テレビは見るな」と良く言われていますが、実際に観なくなったらテレビを観たいと思わなくなってきました。
・テレビで報道されるニュースは本当に必要な情報が少ない
・最近は新型コロナウイルスのニュースばかりで気持ちが沈む
・本当に必要な情報ではないものがダラダラ流れ、なんとなく観てしまう
・テレビを観ていたら番組予告を目にするのでその先の番組も気になってしまうが、テレビ自体を観なければそれも気にならなくなる。
受け売りですが、本当にそうだと思うテレビ・ニュース不要論
テレビは視聴率を得るために衝撃的な事件、事故のニュースや芸能人のスキャンダルなどをたくさん流しています。でも、それを知ることが自分にとってプラスになることではない情報があまりにも多いです。芸能人のスキャンダルを見て不快な感情を持つことすら無駄に思えてきます。
新型コロナウイルス関連のニュースは重要ですが、毎日同じようなことばかり伝えている情報番組は新たに学ぶべきものが少なくなってきました。
テレビ番組はその先を観たくなる演出が盛り込まれているので、ハマってしまうと抜けられなくなりますね。
まとめ|仕事以外にやりがいを見つけることが大事
仕事があるからと理由をつけて、仕事以外の時間を疎かにしてしまうことがよくあります。
単身赴任生活では、仕事以外何もないと退屈すぎて心が病んでしまかねません。
私自身は計画休業を経験して、想像もしていなかった「仕事がない」「仕事がなくなるかも」という危機感を持ったと同時に、今の自分にどれだけの価値があるのかを考える時間ができました。
単身赴任で一人の時に、色々と考え、学び直す時間を作ると目的意識が芽生え、ひいては心の病にかかりづらくなると思います。

単身赴任はひとりの気楽さと孤独や寂しさが背中合わせの状態。
気持ちをしっかり前向きにするためにも普段の生活を整え、仕事以外の目的を持つことをお勧めします!
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